長野県南信工科短期大学校 | 新しい学び、高まる自分

校長挨拶

校長挨拶

 科学技術、特に「ものづくり」を原点とした工学の発展は、私たちに快適で豊かな生活を提供し、人々の幸福に大きく貢献しています。

 私たちの生活している長野県では、地場産業を中心に豊富な水資源に恵まれた自然環境を活かし、精密機械加工や先端電気電子部品開発の分野で日本の産業界をリードしてきました。

 さらなる産業力の維持・発展には、新たな科学技術の開発である技術革新(イノベーション)が不可欠です。このためには、先端技術の知識と実践的な技術・技能を備え、地域の中心となって活躍できる若い人材(地域中核人材)が求められています。こうした地元の期待に応えるべく、工学系の地域中核人材の育成と地域企業等との共同研究を通じた科学技術の発展を担うことを目的とし、上伊那の地に県立の長野県南信工科短期大学校が平成28年4月に開校されました。

 本校には、高等学校卒業者を対象とした2年制の学科として、「機械システム学科」と「電気システム学科」の二つの学科を設置しています。「機械システム学科」では付加価値の高い機械製品を創る知識・技術を、「電気システム学科」ではエネルギーやエレクトロニクスなどの基礎から先端までの知識・技術を学び、技能を習得します。

 さらに、デジタルエンジニアリングを実現する上で不可欠な、AI(人工知能)やロボットといった最先端のデジタル技術の習得も目指し、以下の特色ある教育を実施しています。

 ⑴即戦力となる実践的能力の養成

 ⑵個人個人に対応できる少人数教育

 ⑶技術革新に対応できるカリキュラム

 ⑷最先端機器を使用した実験と実習

 また、離職者・転職者を対象にした、機械製造業への早期就職を目指す「機械科」(6ヶ月)および在職者の職務遂行に必要な知識・技能の向上を図る「スキルアップ講座」等も実施しています。

 自然に恵まれ文化の香り高い上伊那の地で、ともに学び、科学技術の確かな実力を培い、実社会の舞台で活躍されることを心から期待しています。

takeda headmaster.jpg
長野県南信工科短期大学校 校長
武田三男
信州大学理事・副学長(2021年まで)
元信州大学理学部長